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モバP「素直になれない女の子」ありす「橘ですっ!」

1UpHOrkEMJ2:2018/11/09(金)00:40:57 ID:g00()
9作目です。よろしくお願いします。
36UpHOrkEMJ2 :2018/11/09(金)01:20:14 ID:g00()
自分の中で答えが出ないのなら、別の場所から見つけ出せばいい。
そう考えた私は、346プロに所属する他のアイドル達を観察することにしました。

自分とは異なるアイドル達、彼女らは自身のプロデューサーとどのような関係を築いているのか。
それを知れば、おのずと答えが見えてくる…そう思ったんです。
37UpHOrkEMJ2 :2018/11/09(金)01:21:16 ID:g00()
ケース1
晴「な、なぁ、プロデューサー。次の仕事でこれ、本当に着るのか…?絶対似合わないって、ウエイトレスの衣装なんて……」モジモジ

「うぉー!!!晴ぅぅぅ!滅茶苦茶かわいいぞぉぉぉぉぉぉ!!!!」パシャ!パシャ!

晴「って、おいっ!?何写真撮ってんだ!!!や、やめろって///」

「バカ野郎っ!こんなにかわいい晴の姿、写真に収めない理由がないだろう!!」

晴「か、かわいいって…///俺なんかが着ても、かわいいわけ…」

「いや違うね、晴のかわいさのポテンシャルはかなりものだ!クールもキュートもイケるなんて…さすが晴だぜっ!!」パシャ!パシャ!

晴「そ、そんなに写真撮って何に使うんだよ!いらねぇだろ!絶対!!!」

「何言ってんだ!超絶かわいいフレッシュ晴ちんの生写真だぞ!!100枚、いや、1000枚撮ったって足りないくらいだ!!」

晴「と、撮り過ぎだろっ!!バカじゃねえのか!?」

「バカでもなんでもいいさ…!今、この瞬間の晴を誰でもない、オレだけが独占できるんだからなっ!!」パシャ!パシャ!

晴「ど、独占って……別に、心配しなくたって……プロデューサー以外の物になんてならねえよ…///」ゴニョゴニョ

「あああああああ赤面する晴かわえええええええ!オレ、プロデューサーになってよかったーー!!!」パシャ!パシャ!

舞「わぁ~、晴ちゃんかわいい…!アイドルになれば、あんなに素敵な衣装が着られるんだ!」キラキラ

小春「むー 晴ちゃんばっかりズルいです~……私も、着てみたかったな…ウエイトレス服……」

梨沙「なによ…晴晴晴って………アタシだって、いつもお洒落、頑張ってるのに…」
38UpHOrkEMJ2 :2018/11/09(金)01:22:25 ID:g00()
ありす(……相変わらずですね、お向かいさんは……。なぜあんな変な人があそこまで慕われているんでしょうか…?絶対、私のプロデューサーさんの方がカッコいいです)コソッ
39UpHOrkEMJ2 :2018/11/09(金)01:23:06 ID:g00()
ケース2
茄子「Pくん…♡どうですか?新しい衣装、似合っていますか~?」ムニュ♡

「お、おい…!ここではプロデューサーだって、いつも言ってるだろう……あと、密着し過ぎだ!少し離れて…」

茄子「ふふっ、そうでしたね、プロデューサーさん…♪」グイッグイッ

芳乃「そなたー?贔屓はよくないのでしてー。わたくしのこともー抱きしめてほしいのでしてー」ギュゥー

「よ、芳乃まで……なぁ、紗枝、なんとか言ってやってくれよ…このままじゃ身動きが取れない…」

紗枝「……プロデューサーはんは、女の子にモテモテでいい身分どすなぁ」ツーン

「冗談言ってないで助けてくれ!この後すぐに会議があるっていうのに…」

紗枝「………人の気も知らんといて」ムスーッ

茄子「プロデューサーさん…♡」グイッグイッ

芳乃「そなたー?」グイッグイッ

「あ、後でいくらでも構ってあげるから!今はとりあえず放してくれ…遅れる…!」アセアセ

茄子「だそうですよ~芳乃ちゃん?」

芳乃「それはこっちの台詞でしてー茄子さん?」

紗枝「……プロデューサーはんのいけず」ボソッ
40UpHOrkEMJ2 :2018/11/09(金)01:24:06 ID:g00()
ありす(あ、あんなに体を密着させて…!恥ずかしくないのでしょうか…///)コソッ
41UpHOrkEMJ2 :2018/11/09(金)01:25:42 ID:g00()
ケース3
心「じゃじゃ~んプロデューサー、見て見て!どうよコレ

「うおっ、なんだ!?このドレス!…もしかして、佐藤が作ったのか…?」

心「ぴーんぽーん せーいかーい♪ はぁとスペシャルオーダーメイドのド・レ・ス!だぞ

「驚いたな……費用はいくら掛けてもいいから好きにやれとは言ったが、まさかこれ程までの代物を仕上げてくるとは……昔から手先が器用なヤツだと思っていたけど、さらに腕を上げたな!」

心「いや~んプロデューサーったら、はぁと照れちゃう~♪ もっと褒めろ

「ああ、さすがだな、佐藤。お前、凄かったんだな」

心「ふふん♪ はぁとのこと、見直しちゃったぁ~?そのまま惚れるなよっ

「ハハハ…そりゃ無理な相談だ。…俺が、アイドル『しゅがーはぁと』をプロデュースするって決めた瞬間から、お前の魅力に落ちてしまってるからな」

心「――っ」カアァ

「お、照れたか?」

心「………ばか」

「いつも佐藤には振り回されているしな。してやっt 痛っ!ちょ、叩くなっt、あいたっ!」ベシッ ベシッ ベシッ
42UpHOrkEMJ2 :2018/11/09(金)01:26:16 ID:g00()


菜々「ううう~…まさか、はぁとちゃんにあんな特技があったなんて……いいなぁ、プロデューサーさんに褒められて…」コソッ

美優「プロデューサーさんと心さん、楽しそう……。私なんかが、入っていっちゃ迷惑…かも…」コソッ

早苗「あらっ?菜々ちゃんに美優ちゃん、どうしたの?こんな所に突っ立って」

菜々「早苗さん!え、え~と…ナナ、プロデューサーさんに次のライブのことで相談がありまして…」アセアセ

美優「私は……今日、プロデューサーさんに、お弁当を作ってきて…その…」モジモジ

早苗「? プロデューサーくんに用があるなら、入ればいいじゃない」

菜々「で、でも…今、はぁとちゃんとプロデューサーさんが…その、いい雰囲気で…入りづらいというか、なんといいますか…」シュン

美優「………っ」

早苗「ああ… プロデューサーくんのジゴロがまた発動しているのね…」

早苗(菜々ちゃんと美優ちゃんも、プロデューサーくんのこと大好きなんだから、もっと積極的にいけばいいのに………人のこと、言えないか)

菜々「ううう…プロデューサーさぁん……」グスッ

美優「………プロデューサーさん……」ギュッ

早苗(……しょうがないなぁ)

早苗「ちょっとプロデューサーくーん!!かわいいアイドル二人がプロデューサーくんにラブコールしてるわよー♪」

美優 菜々「「早苗さん!?////」」
43UpHOrkEMJ2 :2018/11/09(金)01:27:08 ID:g00()
ありす(おお……これが、オトナの気遣いというものなんですね…!)コソッ
44UpHOrkEMJ2 :2018/11/09(金)01:28:05 ID:g00()
ケース4
「泰葉、蒸気公演、お疲れ様。よく頑張ったな」

泰葉「ありがとう…ございます…!いつも、誰かに言われたことだけをやってきた私が…自分を押し殺してきた私が…!心の底から楽しく演じきることができたんです!」

「ああ…泰葉が、今まで子役として…アイドルとして、積み重ねてきたもの、その全てを感じられる、素晴らしい演技だった。感動…したよ」

泰葉「求められる役柄を、ただ演じていただけだったあの頃の私じゃ、絶対にできなかった……事務所の皆やファンの方達、そして、誰よりもプロデューサーさんに、たくさんのモノを貰った、今の私だからこそ、やり遂げることができたんです!」

「泰葉…」

泰葉「プロデューサーさん。私を、スカウトしてくれて…見つけ出してくれて…!本当に…本当に…!ありがとうございますっ。私、プロデューサーさんに…貴方に出会えて、良かった…」ギュッ

「……そうか…俺は、間違って…いなかったんだな…」

泰葉「プロデューサーさん…」

「………」ナデナデ

泰葉「…んっ、プロデューサーさん?担当アイドルとは、必要以上に触れ合わないようにするんじゃなかったんですか?」

「……まぁ、たまにはな……嫌だったか…?」ナデナデ

泰葉「ふふふ…いいえ、幸せです…」
45UpHOrkEMJ2 :2018/11/09(金)01:29:03 ID:g00()


まゆ「離してください!まゆは…まゆは…!」バタバタバタ

藍子「ま、まゆちゃん!今だけは、今だけは抑えてくださいっ!」ガシッ

まゆ「藍子ちゃんだって、ナデナデ、してもらいたいですよね!?羨ましいですよね!?」バタバタバタ

藍子「うっ、そ、それは…」

まゆ「――っ! プロデューサーさ~ん♡まゆも!まゆもお仕事、頑張りましたっ!泰葉ちゃんと同じご褒美のナデナデ、お願いしま~す♡」バッ

藍子「ああっ!まゆちゃん!ずっ、ずるいですよ~」パタパタ
46UpHOrkEMJ2 :2018/11/09(金)01:30:13 ID:g00()
ありす(……ご褒美に…ナデナデ……か)コソッ
47UpHOrkEMJ2 :2018/11/09(金)01:31:06 ID:g00()
ケース5
「いや~上手に撮れてるなぁ…」

(被写体がいいのもあると思うが…まさか、ここまで映える写真になっているとはな)

「やっぱり……可愛いな…」ボソッ

志希「だれがー?」ヒョコ

「のわあっ!?」ガタン

志希「ああーっ!プロデューサーがエッチな本みてるー!」

「ちょ、おま…!」

フレデリカ「わーお、超絶美少女の3人前~♪」

周子「はぁっ!?ホントに!?……ってこれ…」

「バ、バカっ!エロ本のわけないだろっ!ほらっ、来月発売予定の雑誌だって!少し前にお前たち3人、海で撮影したの覚えているだろ!?」アセアセ

周子「ああ、誘惑イビルの……もう掲載されるんだ?」

「あ、ああ。見本誌が届いたから、内容の確認をしていたんだよ。断じて!如何わしい本を読んでいたわけではないっ」

周子「でも水着じゃん」

「うぐっ…!」

フレデリカ「ねね、志希ちゃん志希ちゃん!この金髪の子。ちょ~せくちーじゃない!?」

志希「いやいや、このケミカルな子も負けてないよー?」

周子「ふ~ん…担当アイドルの水着姿を見て、鼻の下伸ばしてたんだ~?」クスクス
48UpHOrkEMJ2 :2018/11/09(金)01:32:40 ID:g00()
「ち、ちがっ、そんなわけないだろっ!?これも仕事だ!仕事!大体、お前たちの水着姿なんか見たって、これっぽちも興奮なんて…!」

志希「本当に?」

「うっ」

志希「………」ジー

「…………シナイヨ?」ダラダラダラ

志希「………」ジー

「………」ダラダラダラ

志希「………」ジー

「……………す、少しだけ…」

志希「………♡」

フレデリカ「そ、そっかー!し、仕方ないよねー!プロデューサーも男の子だし///」

周子「………えっち」

「ぐっ…!ああ、そうだよっ!!!興奮したよっ!!!仕方ないだろ!?お前たちが可愛いのが悪い!!!俺は悪くねぇ!!!」クワッ

周子「な、なに訳の分からない逆切れしてんのっ///」

フレデリカ「わ、わーお…思わぬ爆弾発言に、さすがのフレちゃんもドッキドキ///」

「くっ///」
49UpHOrkEMJ2 :2018/11/09(金)01:33:22 ID:g00()
志希「で、誰が“一番”、可愛かったの?」

フレデリカ「」ピクッ

周子「」ピクッ

「……は?」

志希「………」

フレデリカ「………」

周子「………」

(な、なんだ……?急に雰囲気が変わったぞ…!?)

「え、え~と、3人ともかわ 志希「3人ともかわいいとかは無しだから」あっ、はい」

3人「「「…………」」」

「あ、ああー!そうだっ!俺、社長に呼ばれていたんだった!それじゃっ!」ダッ

周子「あっ、逃げた」

フレデリカ「……つまんない」

志希「………ふ~ん…選べないんだ」
50UpHOrkEMJ2 :2018/11/09(金)01:34:04 ID:g00()
ありす(……!?な、なんでしょう…この寒気は…)ゾクッ
51UpHOrkEMJ2 :2018/11/09(金)01:35:13 ID:g00()
ケース6
「卯月!今日もお疲れ様っ!久々のソロライブだったけど、大丈夫だったか?」

卯月「はいっ!皆がいなかったのは、ちょっぴり心細かったですけど…でも、私はもうひとりじゃありませんからっ!それに……傍にプロデューサーさんが、いてくれたから…」

「~~~っ、うづきぃ~!なんていい子なんだ!」ナデナデ

卯月「えへへ………大好き…です」カアァ

「へ…!?」ドキッ

卯月「プロデューサーさんに頭を撫でられるの、好き…です。貴方の大きな手で、優しく撫でられると…とっても、幸せな気持ちに……なるんですよ?」

「そ、そっちか!あは、あははっ、僕なんかでよければ、いくらでもしてあげるからなっ」ドキドキ

卯月「……///」

響子「ああーっ!卯月ちゃんズルい!私だって、お仕事頑張ってきたのにっ!」

卯月「えへっ、早いもの勝ちですっ」ブイッ

美穂「プロデューサーさん!私も、私もお願いしますっ!」

「わ、わかったわかった!順番な?順番!」アセアセ

ゆかり「プロデューサーさん、人気者ですね…♪」クスッ

「ゆ、ゆかり…からかわないでくれよ…」カアァ

ゆかり「ふふっ…顔を赤くするプロデューサーさん、かわいいです…♡」
52UpHOrkEMJ2 :2018/11/09(金)01:36:05 ID:g00()
ありす(と、とてつもないLOVEの波動を感じます…!)ドキドキ
53UpHOrkEMJ2 :2018/11/09(金)01:37:31 ID:g00()
その後も色々な場所を見て回った私。さすが大手の芸能事務所といったところか、
向かう先々でアイドルとプロデューサーを見かけました。

そして、346プロの様々なアイドルとプロデューサーの様子を観察して気付いたことがあります。

それは…
54UpHOrkEMJ2 :2018/11/09(金)01:38:10 ID:g00()
ありす「この事務所のアイドルの皆さん…担当プロデューサーと距離が近すぎじゃありませんか!?」ガーン
55UpHOrkEMJ2 :2018/11/09(金)01:39:14 ID:g00()
低年齢層アイドルの割合が大きい第3芸能課だからこそ、
特別アイドルとプロデューサーの距離感が近いのだと思っていた私ですが…
それは大きな勘違いだったのです。

ありす(私が思い描いていたプロデューサーとアイドルの“オトナ”な関係は……全くの的外れだったのでは…)
56UpHOrkEMJ2 :2018/11/09(金)01:40:13 ID:g00()
プロデューサーさんはいつも、私と仲良くなれるように手を差し伸べてくれていた。
それを私は意地になって振り払って…

自分が今までプロデューサーに対して取ってきた態度は、
ただ闇雲にプロデューサーさんを困らせ、傷つけていただけなのでは……? 

そう思ったんです。
57UpHOrkEMJ2 :2018/11/09(金)01:41:15 ID:g00()
ありす「ど、どうしよう…わ、私、プロデューサーに酷いことをしてしまってたんじゃ…!」

ありす(今まで言ってきたことは、無かったことにして貰う…?……ダメです、一度言ったことを撤回するなんて、そんなの…!)

ありす「……ううっ…」

自分でもどうしていいか分からなくなって、一人で悩みはじめてしまったその時でした。
58UpHOrkEMJ2 :2018/11/09(金)01:42:07 ID:g00()
「ありすちゃん…?どうかされましたか…?」

後ろから、誰かに声を掛けられました。振り向くとそこには…
59UpHOrkEMJ2 :2018/11/09(金)01:43:06 ID:g00()
ありす「文香…さん…」

文香「何やら、考え込んでいるご様子…もし、よろしければお話、聴かせてもらえませんか…?」

ありす「文香さんが…?で、でも、ご迷惑をかけてしまうんじゃ…」

文香「…悩みは、誰かに聴いて貰うことで、軽くすることができると思います。…私では…頼りないかもしれませんが…」

ありす「そ、そんなことないですっ!!……それじゃあ、私の話、聞いて貰えますか…?」
60UpHOrkEMJ2 :2018/11/09(金)01:44:08 ID:g00()
そうして、私は文香さんに自分の悩みを打ち明けました。

プロデューサーに頼りきったりせず、対等な関係を築く…
それが“オトナ”のアイドルであると考えていたこと。
その為、プロデューサーさんに対し、必要以上に厳しい態度を取っていたこと。

……優しくされると、なぜか本心とは真逆のことを言ってしまうこと。

そして、自分の発言のせいで、プロデューサーさんとギクシャクした関係になってしまっていること……
61UpHOrkEMJ2 :2018/11/09(金)01:45:12 ID:g00()
文香「……なるほど」

ありす「私、今後、プロデューサーさんと、どう向き合っていけばいいか分からないんです。“オトナ”って…一体なんなのでしょうか…?私は…どうすればいいのでしょうか…?」

文香「……“オトナ”が何であるか…その答えは…私にもわかりません」

ありす「え…?で、でも、文香さんはいつも綺麗で、かっこよくて…私の憧れなんです!きっと、“オトナ”のアイドルというのは文香さんみたいな人のことをいうんですっ」

文香「あ、ありがとう…ございます…/// …でも、私はまだまだだと思います。…アイドルを始めて日が浅いというのもありますが…ひとりでは、なにもできないでしょうから…」

文香「ファンタジーの世界に逃げているだけだった私が今…アイドルの道を進み続けることができているのは……同じアイドルの皆さんやトレーナーさん、そして……こんな私を、外の世界に連れ出してくれた、プロデューサーさんがいたからです」

ありす「…!」
62UpHOrkEMJ2 :2018/11/09(金)01:47:19 ID:g00()
文香「私も、ありすちゃんも…まだまだアイドルとして歩み始めたばかりです。だから…少しくらい、甘えても…いいんですよ…きっと、Pさんもそれを望んでいると思います」

ありす「……」

文香「……ありすちゃんは…Pさんのこと、好き…ですか?」

ありす「そ、それは…///ま、まぁ、嫌いではありませんね」

文香「……きっと、ありすちゃんが素直になれないのは……Pさんに女性として、自分をもっと意識して欲しいと考えているからです…」

ありす「わ、私が…?」カアァ

文香「ええ…きっと、周りの子がPさんと仲良くしているのを見て、羨ましく思っているんでしょう…嫉妬しているともいえますね」

ありす「か、仮にそうだとしても…私は、アイドルなんですよっ!?アイドルが、プロデューサーに想いを寄せるなんて……そんなの……ダメ……です」

文香「……これは、私の友達の受け売りなんですが…アイドルだって、女の子だから…恋の一つや二つしてもいい…だそうです」

文香「Pさんには、ありすちゃんをアイドルの世界に引き込んだ責任があります……想いを寄せることくらい、きっと許してくれますよ」
63UpHOrkEMJ2 :2018/11/09(金)01:48:04 ID:g00()


文香「……行きましたか」

文香(アイドルだって、女の子だから恋の一つや二つしてもいい……か)

文香「本当は、自分に言い聞かせている……でしょうね」ボソッ

「お~い!文香~!」タッタッタ

文香「!…プロデューサーさん」

「こんなところにいたのか!事務所中探し回ったんだぞ?」

文香「ふふっ、ごめんなさい。少し…女の子の恋愛相談を受けていました」

「恋愛相談…?誰の?」

文香「…秘密です」

「そっかぁ…残念。あっ、でも、文香に恋愛相談なんてできるのかぁ~?」ニヤニヤ

文香「できますよ…私も、恋、していますから」ムッ
64UpHOrkEMJ2 :2018/11/09(金)01:49:04 ID:g00()
「え゛ う、嘘だろ…?」ガーン

文香「本当です。……片思いですけど」ボソッ

「ど、どこのどいつだっ!事務所の人間か?」

文香「ええ…プロデューサーさんが誰よりも知っている人です…」ギュッ

「俺が誰よりも知っている人……?同僚の奴ら…は違うか、社長…もないだろうし…」ウ~ン

「ヒント!もう一つだけヒントをくれっ!頼むっ!!!」

文香「……明るく、笑顔が素敵で、私のことをいつも支えてくれる人……です」ギュゥー

「明るく…笑顔が素敵で…いつも支えてくれる……?そうか、わかったぞ!」ピーン

文香「! ほ、本当ですか…?」ドキッ

「ああ、俺が誰よりも知っていて、なおかつ明るくて、笑顔が素敵……文香のことを常に支えている…この条件に合うのは一人しかいない…!それは・・・・」

文香「………っ///」ドキドキ
65UpHOrkEMJ2 :2018/11/09(金)01:50:13 ID:g00()
「夕美ちゃんだろっ!!!」クワッ

文香「違います」
66UpHOrkEMJ2 :2018/11/09(金)01:51:07 ID:g00()
~346プロ 第3芸能課~
ありす「つ、ついに来てしまいました…」

文香さんと話終わってすぐ、私は第3芸能課に戻ってきていました。

自分の心を確かめるために……
67UpHOrkEMJ2 :2018/11/09(金)01:52:02 ID:g00()
ありす(文香さんはああ言ってましたけど……私がプロデューサーのことを……なんて、ありえない…です)ドキドキ

ありす(確かにプロデューサーさんは私の為に、毎日お仕事を頑張ってくれていますし、私みたいな面倒な人間にも優しくしてくれる、素敵な人です…でもだからって…)ドキドキ

ありす「………」ゴクッ
68UpHOrkEMJ2 :2018/11/09(金)01:53:07 ID:g00()


ありす「あの…プロデューサーさ」ガチャ

千枝「プロデューサーさん!千枝、手作りクッキー、作ってきました!お口、開けてください♪ はいっ、あ~ん…♡」

桃華「プロデューサーちゃま!私の入れたレモンティー…いかがですか?貴方の為に、練習しましたのよ?」

薫「せんせぇ!かおる、せんせぇのためにい~っぱい!おにぎり作ったんだよ!食べて食べて!」

P「ま、待て待て!そんな一度に無理だって…!一人ずつ、一人ずつで!」アセアセ

千枝「……だそうですよ?桃華ちゃん?薫ちゃん?」

桃華「ええ…ティータイムのメインは紅茶ですものね?」

薫「ええー?お菓子と紅茶もいいけど、やっぱりおにぎりだよー!せんせぇ、今日のお昼、何も食べていなかったもんっ」

ワイワイ ガヤガヤ イチャイチャ

ありす「な、な、な…!」ワナワナ
69UpHOrkEMJ2 :2018/11/09(金)01:55:14 ID:g00()
P「あっ、あり…橘!なんとかしてくれ…3人とも自分が一番先だって、話を聞いてくれないんd」

ありす「なにをしているんですかっ!プロデューサーさん!!あれほどアイドルとの距離感を考えるべきだって、言ったのに!!!」

P「!? ご、ごめん…!」

違う、ちがう、私が…私が本当に言いたいのは…!

ありす「そんなだから、いつまでたってもミスが減らないんですっ!」

千枝「そ、そんな言い方…!」ムッ

薫「あ、ありすちゃん…?」ビクッ

自分のことを棚に上げて、何をいってるんでしょう…私は

ありす「大体、貴方達もです!アイドルとしての自覚はないんですかっ!!毎日毎日プロデューサーさんにベタベタベタ……!それで、よく“オトナ”になりたいと言えましたねっ!!」

桃華「殿方の好意を、素直に受け取るのも“オトナ”のレディですわよ?そんなことも知らなくて?」フフン

P「お、おい…!桃華!」

ありす「……っ」ダッ

P「橘!?」
70UpHOrkEMJ2 :2018/11/09(金)01:56:39 ID:g00()


ありす(何ですかなんですかなんなんですか…!)ハァハァハァ

他の女の子が、プロデューサーさんと仲良くしているのを見て、胸の奥が痛くなった、苦しくなった。

湧き上がってきた正体不明の感情に、私は訳が分からなくなってしまい…逃げ出してしまいました。
71UpHOrkEMJ2 :2018/11/09(金)01:57:46 ID:g00()
P「ちょっ!待て橘!そんな速さで走ったら…!」

ありす「あっ…!」ガッ バターン!

P「ありす!?大丈夫か!?おいっ…!」

ありす「……………」

P「ありす…?」

ありす「…………ふえっ」ジワァッ

P「え?」

ありす「ふえええええええええええええん!!!!」

P「!?」

ありす「ふ゛ろ゛て゛ゅ゛ーさ゛ーさ゛ん゛の゛は゛か゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」ギュッ

P「あっ…!す、すまん!橘っ!」

ありす「あ゛り゛す゛て゛す゛っ゛!」ギュゥー

P「へ?」

ありす「どうして、どうしてわたしいがいのおんなのことばかりなかよくするんですかぁっ」ウエーン

P「え、え~と…?」アセアセ

ありす「こ、こんなに、すきなのに…だいすきなのに…!ひ、ひどいですっ、あんまりです、きちくですっ」グスッ

P「ウェ!?あ、ありす…!?一体なにを言って…!?」ドキッ

ありす「ううううう」ギュゥー
72UpHOrkEMJ2 :2018/11/09(金)01:58:49 ID:g00()


ありす「…………」グスッ

P「………落ち着いたか?」

ありす「…………」コクン

P「え~と…つまり、俺がありす以外の子とばかり仲良くしているように見えて、羨ましかった…ってこと…か?」

ありす「……くすん」コクン

P「そ…そんなつもりはなかったんだが…」

ありす「………プロデューサーさんは私と話す時だけ、よそよそしかったです…」グスッ

P「うっ…す、すまん…… で、でも、ありすが通報するなんて言うから……」

ありす「…っ」ジワァッ

P「わぁー!わぁー!ごめん!ごめんって!」ナデナデ

ありす「…!」ビクッ

P「あっ、撫でられるの嫌だったか……?」

ありす「………!」フルフル

P「そ、そうか…よかった」ナデナデ
73UpHOrkEMJ2 :2018/11/09(金)02:00:13 ID:g00()
ありす「…………本当は、イヤじゃ…なかったんです…プロデューサーさんに、“ありす”って呼ばれるのも…」

P「え…?そう、なのか…?」

ありす「最初の頃は…本当に嫌でした…で、でも、プロデューサーさんが、私の名前を、好きって言ってくれて…コドモっぽい名前だって馬鹿にしないでくれて……う、嬉しかったんです……」

P「………」

ありす「だ、だから…最近は、“ありす”って名前も好きになってきて……でも、プ、プロデューサーさんには…プロデューサーさんにだけは、“オトナ”として見て欲しくて…それで…」

P「!」

ありす「ごめんなさい…今まで、たくさん嫌なことを言ってしまって…ごめんなさい…!だから…だから…!嫌いにならないで…!」ギュッ
74UpHOrkEMJ2 :2018/11/09(金)02:01:28 ID:g00()
P「……まったく……」ナデナデ

ありす「あっ……」

P「俺がありすのこと、嫌いになるわけがないだろ?こんなに可愛くて、大切な担当アイドルなのに」

ありす「う、うそです。しんじられません。き、きっと、すぐ他の女の子の所へ行ってしまいます」ギュゥー

P「そりゃあ、俺はプロデューサーだからな。ありすのことだけを見ているわけにはいかないさ……でも、ありすを見捨てたりなんて絶対にしない。絶対にだ」ギュッ

ありす「……じゃあ、約束してください。これからも…ずっと…ずっと、私の傍にいてくれるって」

P「…わかった」
75UpHOrkEMJ2 :2018/11/09(金)02:02:03 ID:g00()
P「俺は……」

ありす「………」
76UpHOrkEMJ2 :2018/11/09(金)02:03:04 ID:g00()
P「俺は、ずっとありすの傍にいる」
77UpHOrkEMJ2 :2018/11/09(金)02:04:08 ID:g00()
ありす「――っ」ドクン

ああ…やっぱり、イヤじゃない

私、この人のことが…好きなんだ
78UpHOrkEMJ2 :2018/11/09(金)02:05:13 ID:g00()



P「……………ここまでっ」ターン

P「ふぅ~ようやく形になってきたな…」

1ヶ月後に控えた、毎年恒例のシンデレラフェスタ。俺は今、その企画書の作成をしていた。

「お疲れ様です。プロデューサーさん」コトッ

P「おっ、気が利くな。ありがとう、ありす」

ありす「ふふ、いつもプロデューサーさんはいつも頑張っていますから。これくらいはさせてください」

P「ははは、それじゃあ遠慮なく……うん、おいしい」ズズス

P「やっぱり、ありすが入れてくれるお茶が一番おいしいな……なにか入れる時のコツでもあるのか?」フゥ

ありす「ん~どうでしょう?お湯の温度、茶葉の量、いろいろありますけど……やっぱり一番は、飲んでくれる人の喜ぶ顔がみたい、という想いでしょうか」クスッ

P「…………」ジー

ありす「どうかしました?そんなに見つめられると…恥ずかしいです」カアァ
79UpHOrkEMJ2 :2018/11/09(金)02:06:05 ID:g00()
P「あっ、いや…その…美人になったなぁと思って」

ありす「もう……からかうのはやめてください///あんまり八方美人な態度ばかり取っていると、いつか刺されちゃいますよ?」

P「こ、恐いこというのはやめてくれ!」ガタガタ

ありす「ふふっ、冗談です…♪大丈夫ですよ。そんな不埒な輩がいたら、真っ先に櫻井財閥に消されていますよ」

P「そ、それはそれで恐ろしいな…」

ありす「そ・れ・に!プロデューサーさんは、ずっと私の傍にいてくれる約束ですしね。私が守ってあげます」ウインク

P「…!」ドキッ

ありす「えへへ…///照れました?」

P「そ、そういうありすだって、顔を赤くしているじゃないか…///」

ありす「当然です。好きな人に想いを告げるのは、いくつになってもドキドキするものですよ?」

P「まったく…ありすには敵わないな」
80UpHOrkEMJ2 :2018/11/09(金)02:07:03 ID:g00()
ありすに出会って、7年。かつての少女も今や、大人気アイドルだ。
最近ではアイドルだけではなく、様々なジャンルで活躍している。

そんなありすが、俺みたいな冴えない男に長年想いを寄せているというのは……
なんだか、照れくさいというか、何というか。
81UpHOrkEMJ2 :2018/11/09(金)02:08:02 ID:g00()
P「そ、そうだ! たしかありすは来週、ソロライブだったな」

ありす「はい。久々に『in fact』を歌うので、少しだけ緊張しています」

P「…でも、完璧にこなしてみせるんだろ?」

ありす「ええ、勿論!私、もう“オトナ”ですから」フンス!

P「ははっ、そうだな!ありすはもう立派な“オトナ”だよ」
82UpHOrkEMJ2 :2018/11/09(金)02:08:58 ID:g00()
“ありす” 俺の大切な、担当アイドル。
83UpHOrkEMJ2 :2018/11/09(金)02:09:55 ID:g00()
P「次の仕事も頑張ってな。橘さん?」

ありす「ふふっ、“ありす”ですっ…♪」

終わり
84UpHOrkEMJ2 :2018/11/09(金)02:10:23 ID:g00()
以上で終わりです。
最近、デレマスでもミリマスでも自分の好きなアイドルの出番が多くて嬉しいです。みんなかわいいんじゃ^~
ここまで読んでくれて、ありがとうございました。
85名無しさん@おーぷん :2018/11/09(金)12:15:35 ID:sRX
乙乙

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モバP「素直になれない女の子」ありす「橘ですっ!」
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