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モバP・輝子「目指した理由」 [SS]

1名無しさん@おーぷん:2018/02/03(土)10:06:26 ID:SAd()
地の文多め、阿呆なので駄文、誤字、改行、段落前の一個あの開けるやつ
その他諸々のミスをお許しください。
メモにあったのを埋葬するために投稿します。正直SS(ショートストーリー)

✳︎自分は輝子Pです。
2名無しさん@おーぷん :2018/02/03(土)10:07:16 ID:SAd()
ね?正にを正直とか書いちゃう
3名無しさん@おーぷん :2018/02/03(土)10:07:41 ID:SAd()
プロデューサーという職を目指したのはいつだっただろうか、2ヶ月前のまだ桜が薄桃色に咲き乱れていた季節に自分はプロデューサーとしてスカウトされた、理由は「ティンときた」などと言う聞いたこともない擬音の理由なのだから大した理由ではないのだろう。

その後入社し研修などを終了させた直後にアイドルをスカウトしてこい、などと命令され途方にくれて今にいたる。

恥ずかしいことに自分は人との関わりをあまり持ってこなかった。
というのも、1人でも本があれば楽しめたし集団行動などという面倒臭いものを業務でもないのにやるのは、些か自分にとって好ましくないことだったからなのだが。

中学高校を平凡な偏差値の平凡な生徒として平凡に過ごし、優れていると言われる部類の大学に入り、普通に単位を取り普通に就職活動に取り組む。
こんな人生を送ってきたものであるから人とのコミュニケーションというのは嫌いでこそないものの得意とは言い難い。
プロデューサーという仕事に就いたのも企画を立てて書類を片付け、女子を金に変える。
程度の認識しかなく、こんなスカウトなどという苦行を強いられるなどとは夢にも思っていなかったからである。

公園のベンチにスーツの男が座り3時間が経とうとしていたところだったか、夕立が降ってきた。
今日は一日晴れだと言っていたのに…なんて事を考えてたのを覚えている。
これ以上濡れるのはよろしくないと思い、コンビニエンスストアでビニール傘でも買おうかと考えて
いたときに、木の根のところに体育座りし一点をじっと見つめている女児がいた。髪は白髪で風呂に入っているのかと思うほどボサボサで不気味であったが「放っておくこともできない」そんな事を思って自分は声をかけたのだろうか。

「やあ、お家には帰らなくていいのかい?」

なんて、自分の中では愛想よく話しかけたつもりだったが多分不気味であろう、話の振り方に女児は淡々と

「…良いんだ…、親にも、言ってある…フヒヒ」

なんて、薄気味悪い声と話し方で返答された。

「お兄さんも、ボッチ…?」

ボッチ、ぼっちとはなんなのだろう、大方一人ぼっちという言葉しか今の自分にかけるような寂しい言葉はないのでそうなのだろうとは思うが、などと思考を回しつつとりあえず自分は

「うん、お兄さんも一人ぼっちなんだ、そうだ、お兄さんと一緒にアイドルにならないかい?」

という、理由もなくただ、ただ、もうこの仕事を終わらせてしまいたい、その一心でそう、スカウトした。

「フヒッ⁈わ、私のことを言っているのか…?冗談はやめてくれよ…私をスカウトする理由なんて…ないじゃあないか…」

理由、理由ときた、確かに自分は特に考えていなかったはて困った…そうやって考えて考えてやっと出した言葉はこうだったと記憶している。

「ティンときたからさ」
4名無しさん@おーぷん :2018/02/03(土)10:08:32 ID:SAd()
私は今日この日を家の中で過ごすとこを決めていた、学校をズル休みした理由のテレビから今日は一日晴れなどと言う、困った予報が聞こえたからだ。
風呂は入った方がいいだろうか?面倒くさいからいいか。
ご飯は食べるのがいいのだろうか?面倒臭いからいいか。
そうやって日常生活の大半のことを面倒臭い、などという退廃的な思考で済ませ(済ましたと言っていいのかは定かではないが)私が普段、トモダチと呼んでいるキノコへの霧吹きなどの世話を終え怠惰に過ごしていた時に、外から夕立の声が聞こえてきた。
すぐに傘をさして長靴を履き、何年着たのだろうという服装のまま自宅を後にして、まるで天真爛漫なごく平凡な女の子、のように爛々とスキップをして公園に行ったのを覚えている。

公園で一人トモダチを眺めていると、後ろから若い(と言っても確実に自分より歳を食ってはいるのだが)男の声が聞こえてきた

「やあ、お家には帰らなくていいのかい?」

この男はなぜ、自分に話しかけたのだろう、平日のこの時間にいるのだから不審者なんだろうか、そんな危機感を感じながら私は

「…良いんだ…、親にも、言ってある…フヒヒ」

なんていう気持ちが悪い話し方で返した記憶がある、好ましくないこの空気を変えなければ、そう思い

「お兄さんも、ボッチ?」

なんて言う、自分と同類の雰囲気を醸し出しているとはいえ失礼な言葉を投げかけた。

「うん、お兄さんも一人ぼっちなんだ、そうだ、お兄さんと一緒にアイドルにならないかい?」

なんて、薄ら寒い冗談を言われた、自分で言うのはなんだが私ほどアイドルに向かない人間を私は知らない、顔は芋くさいし、体型は寸胴おまけに根暗なぼっち、見事な数え役満だ。
そんな自分に行ってきたこの男に一泡吹かせようと思い自分は

「わ、私のことを言っているのか?冗談はやめてくれよ…私をスカウトする理由なんて…ないじゃあないか…」

そんな自分でも上手いこと返したなぁと感心したくなる相手の言葉への最適解をぶつけ満足していると少し考えた仕草を見せ男はこう言った。

「ティンときたからさ」
5名無しさん@おーぷん :2018/02/03(土)10:09:15 ID:SAd()
それから会社に電話をして、彼女の自宅に行ってご両親に説明、了承を得てくるよう言われた。

さて、風呂も入れてなさそうなのだ、どれだけ貧相でアルカイックなボロ家が出てくるのかと期待と覚悟を抱いて連れられた場所は、落胆を覚えるほど普通の住宅街だった。
そこらじゅうに針葉樹がさも人工物かのように不自然に取り付けられ、外国のものであろう車が当たり前のように車庫に見られる。
少なからず甚だ彼女が住んでいるところには夢とも思えないような、立派で閑静な場所であった。

「フヒヒ…は、初めてだから、緊張…する…」

誤解を生みそうな口調で言った彼女の自宅の表札には「星」などという本当に冗談かのような、口が軽い人間なら、あんたは星では無い。
なんて言ってしまいそうな立派な名字が掲げてあった。
扉が開き親がこちらを警戒しながら舐め回すように視線を這わす。

「うちの子が何かしましたか…?」

なんて、開口一番に彼女を疑うような、自分の環境ではあり得なかった言葉に戸惑いつつ自分は、

「いいえ、そんなことじゃ無いんです。私こういうものです。」

と、堅苦しい、まるで結婚の挨拶をしにきたような慎重さで名刺を差し出した。

そこからは早かった、セールスマンのように契約した時の利点を都合よく並べ、ふと零した一言にフォローを入れて相手を籠絡する。
自分でも嘘かと思うくらい、早く契約書にサインをさせることが出来た。

「輝子、これからお世話になるんだから、しっかりと挨拶をしなさい」

娘に言うには余りにも冷徹で、それでいて厳格な口調でそう言った親をいないものかのようにように彼女(名前は輝子と言うらしい)は

「よろしく…これで私達、友達…だな…フヒヒ」

なんて、大の大人に女児がいうことでは無いことをひょうと言って見せた。

サインも貰い今すぐにでも事務所に帰りはしたかったが見窄らしく薄汚れた女児を「偶像です」だなんて言うわけにもいかず(某新興宗教などからするに汚いものが崇高にみえる、と言うこともあるのかもしれないが)
風呂に入ってきて貰い、それなりの服装をさせて、なんとか様にして、時間をかけ事務所に向かった。
6名無しさん@おーぷん :2018/02/03(土)10:13:05 ID:SAd()
事務員の女性(千川さんだったか)と社長が、星を見るなり怪訝な、なぜこいつなんだと言う顔をして見せたので自分は堪らなくなり「ティンときた」という、適当なことを出任せで放って見たのだが。
それに以外にも(せざるを得なかったのかもしれないが)社長は納得し、自分に星のプロデュースを一任した。

まず星の能力を見るために自分は歌や踊りや演技をさせて見た。
あんなに不気味で薄気味悪い星ではあったが(ダンスや演技を除いては)存外に出来ることがわかった。
そこら辺の適当な衣装を着させてメイクもさせて見ると、なるほど馬子にも衣装いう言葉の意味がわかったような気がして、薄気味悪い女児から。
多少どこにでもいる女児、程度にはなるものだと感心せざるおえない外見にはなった(と言っても自分でやらせたらこちらもてんでではあったのだが)。

こうして長い1日が終わり、次の週から本格的に仕事をさせることになった。

次の週、星に視線に慣れされるようにとマスコットの仕事をさせて見ることにした。
と言ってもなぜかギクシャクとした動きしかせず中に蜚蠊でも入っているのでは無いかと陰惨な動きしか出来なく、
かといってバックダンサーをやらせようものなら(悪い意味で)目立つ結果に収めるとこが多かった。

だが歌となると話は別でライブをさせ客の前に立たせると別だが歌(持ち歌ではなくカバーではまだあるが)の収録ともなると中々の歌唱力で聞いていられる歌を歌っていた。
今後は歌で攻めていくか(歌だけだなんてアイドルと呼んでいいのかと悩みはするが)と考えていると普段無口な星が

「友達…私、かっこいい歌が…歌いたいな…フヒヒ」

と言う曖昧な、何を掲示していいのかわからないようなことを言って見せたのでやけくそでメタルと呼ばれる部類の歌を歌わせると、非凡な歌声を聴かせてくれた。
些かロックなアイドル、なんてものは世にそぐわないとは思うが長所がそこしか無いのなら仕方がない。

「ロックなアイドルでデビュー、してみるか?」

なんて普通の年頃の子なら嫌がるような言葉に彼女は反応して、普段は見せないような表情、声で

「いいのか!フヒヒッ!フヒヒヒヒヒィィャハァァァァァ!」

なんて、まるで白痴かキチガイのような奇声をあげ返事をしてきたのを(忘れたくはあるが)覚えている。

そこからは徹底して客に慣れさせるために、先にデビューしている地下アイドルのバックダンサーやら着ぐるみの中身やらのバイト紛いの仕事をひたすらやらせ、2ヶ月後にやっとデビューまで漕ぎ着かせた。

デビューライブ当日、舞台袖で星は緊張したような素ぶりだったが、ステージでは興奮したような面持ちでファン達の方を向き

「ここまで来てくれてありがとうな同志たち!!ここから伝説まで行ってやるぜ!ミュージックカモン!!!!!」

なんて言って素晴らしい演目でライブを成功させて見せた。客は少なくはあったが(少ないからこそかもだが)星も緊張を見せずに堂々としたパフォーマンスを見せてくれた。

その日は事務所でお祝いをして(と言ってもケーキを買って無言で貪ると言う寂しいものではあったが)一日を終えた。
7名無しさん@おーぷん :2018/02/03(土)10:13:47 ID:SAd()
私は今日、ライブをした。
親友(彼の真意はわからないが)は無機質によくやったとだけ言い撫でてくれたが私にはあまり実感がなかった。
学校では完全に日陰の存在で私を視る人はいなかったがステージの上では皆が私を観ていた。

思えばここまで駆け足で来た気がする。
デビューという大きいイベントを終えて、珍しく学校に行くと少し、騒ぎになった。
やれいつから始めたんだとか、衣装似合ってたよとか、どうやら事務所のサイトから私を見つけたのだろう。
今まで私を視てなかった人たちが私を見る様になったのを見るとなぜか滑稽で微笑が漏れた。

午後はレッスンとデビュー曲の収録があったので親友が迎えに来てくれた。
私がセレブの様に大の大人に車で迎えられるのは不思議だったのか視線が背中に刺さった。

「評判はどうだった?」

なんて頻繁に口を開くわけではない彼が聞いて来たのでよほど気になるのだろうと思い。

「だ、大盛況だったよ…フヒヒ」

だなんてちょっと話を盛って自分を大きく見せようとした。

「そうか、よかった」

そう、やはり無機質に冷たい声で親友は言ったがかなりごく僅かに喜の感情を読み取れた気がする。
8名無しさん@おーぷん :2018/02/03(土)10:14:14 ID:SAd()


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