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高森藍子「追いつめた? まさか。誘い込まれたんですよ」

1h8PchLJM6BH7:2017/12/12(火)08:37:02 ID:IgN()


がちり、と



背後から撃鉄を引き起こしたような音を耳にし、前川みくはとっさに振り向きかまえた。



しかし見渡す限りに人影はなく、



先ほどの音の発生源は、落とされていた高森藍子のスマートフォンからであることを理解した時



ぼすっ、と



放たれた一撃を頭部に受け、前川みくは地に伏した。
2名無しさん@おーぷん :2017/12/12(火)08:49:28 ID:wJu
 ̄ヽ、   _ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     `'ー '´
      ○
       O

           .rnn、..              と思うドラム缶であった
        /゙7⌒^:::`ヾθ,,
    _,.イ:::::::ハ::::::ヽ:::::::ヽξ :
     λγ八ι jλj八}ζ
    ξj, ┃  ┃ζξノ
    ζ人''' 、_,  ''' ζ^)
     ζ ゝ. .  -<´ζ
     ´| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄'|
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3h8PchLJM6BH7 :2017/12/12(火)08:52:48 ID:IgN()










高森藍子(16)
4h8PchLJM6BH7 :2017/12/12(火)08:55:46 ID:IgN()




前川みく(15)
5h8PchLJM6BH7 :2017/12/12(火)08:58:54 ID:IgN()


落とした、否


自分を追ってきた前川みくの背後に位置するように置いておいたスマートフォンを拾い、


音声の再生を止め、高森藍子は電話をかけた。


「こちらアインフェリアの高森藍子ですっ」


「C5(シーファイブ)の1人、みくちゃんに勝ちましたっ」


『わっ、すごーい! 藍子ちゃんが一番早かったねっ!』


「そうなんですかっ!? えへへー」


『私なんて隠れないでけっこう大胆に探してるつもりなのに、あれから全然誰とも会えてないんだもんっ』


「あはは・・・でも、私だったら追ってくる夕美ちゃんを見つけたら、返り討ちなんて考えないでずっと隠れたままでいちゃうかも」


『えー、そうれどういう意味~?』


「あ、ははは・・・」
6h8PchLJM6BH7 :2017/12/12(火)09:04:56 ID:IgN()




相葉夕美(18)
7h8PchLJM6BH7 :2017/12/12(火)09:11:44 ID:IgN()


高森藍子が電話をかけた相手は相葉夕美だ。


アインフェリア。


争いに巻き込まれ、生き残るために戦いを余儀なくされた、平和に暮らしていた無垢な少女達。


高森藍子と相葉夕美。2人はこの組織に所属しており、


アインフェリアはこの両名に加え新田美波、鷺沢文香、橘ありすを含めた5人からなる。



アインフェリアは現在敵対勢力C5と交戦中である。
8h8PchLJM6BH7 :2017/12/12(火)09:19:26 ID:IgN()






新田美波(19)
9h8PchLJM6BH7 :2017/12/12(火)09:23:30 ID:IgN()




鷺沢文香(19)
10h8PchLJM6BH7 :2017/12/12(火)09:30:53 ID:IgN()




橘ありす(12)
11h8PchLJM6BH7 :2017/12/12(火)09:34:15 ID:IgN()


「だって、夕美ちゃんにはとても勝てる気がしないというか、ばったり敵として会ったら覚悟しちゃいそうというか・・・」


『ええっ、私どんな風に見えてるの~!?』


相葉夕美という人物は非常に温厚で、快活で、可憐で美しく、聡明で、悪事などとても働けない、草花を愛する心の優しい、女神と比喩してなお賛美の足らない素晴らしい女性である。


当然そもそも争いごとは好まない彼女であるが、個性あふれる集団のまとめ役すらこなせる肝と器用さも持ち合わせているため、遊びも勝負事も中々強い。


現在もこうして、他のメンバーと共に戦地にいながら報告を受け、なお無事でいる。


制服のマントは伊達ではない。


高森藍子は相葉夕美をよく知るがゆえに、彼女が敵となった場合の顛末を悟った。


「まあ、味方ですからそんなことにはならないんですけどね」


『そうだよっ』


電話の先で少しむくれてみせるその声すら可愛らしく、高森藍子は苦笑した。


「ふふふ、ごめんなさーいっ」


『もう・・・許しちゃうっ♪ うふふっ♪』
12h8PchLJM6BH7 :2017/12/12(火)09:36:27 ID:IgN()


『それじゃあ鬼ごっこ継続だね。みくちゃんのことは私からみんなに連絡しておくから、藍子ちゃんはそのまま探索お願いねっ』


「はいっ! 分かりましたっ!」


『うーん・・・やっぱり、最初バラバラに逃げさせたのは失敗だったかな?』


「大丈夫じゃないですか? 追いかけっこもいい運動になりますし」


『そうだよねっ! じゃ、がんばってねっ』


「はーいっ」


電話を切り、高森藍子は探索に戻った。



「あっ、おっきな松ぼっくり!」


道に落ちている松ぼっくりを拾い上げた。コロコロしていて可愛らしい。


松ぼっくりとは種を飛ばし切り、役目を果たし終えた松の実である。

落下するまでの時間差が大きく、クリスマスの準備が始まるこの時期のみならず一年中だって拾うことができる。


高森藍子は散歩中によく見つけては拾ったりしており、自室にはカゴいっぱい飾ってある。
13h8PchLJM6BH7 :2017/12/12(火)09:43:20 ID:IgN()




14h8PchLJM6BH7 :2017/12/12(火)09:50:13 ID:IgN()


「かわいい~♪ そうだ、クリスマスリースにつけようか、な・・・?」


事務所に飾るクリスマスリースにでもつけようかと、思案しながら拾い上げると、松の木そばの低木が


がさりと揺れて音を立てた。
15h8PchLJM6BH7 :2017/12/12(火)09:53:30 ID:IgN()


この一帯は公園のように手入れが行き届いており、植物にあふれている。


しかしそれでも人の手の入った土地。大型の野生動物などまずいない。


おそらくは身を隠していた誰かだろう。高森藍子は声をかけた。


「み~つけたっ」


「ひゃあっ!?」


可愛らしい悲鳴で高森藍子はその正体を悟る。


「美穂ちゃんっ!こんな近くに隠れてたんですね~」


「あ、ああああ藍子ちゃん・・・!」


C5の1人、小日向美穂がそこにいた。
16h8PchLJM6BH7 :2017/12/12(火)09:59:10 ID:IgN()




小日向美穂(17)
17h8PchLJM6BH7 :2017/12/12(火)10:06:15 ID:IgN()


小日向美穂の動揺も無理はない。


元々の彼女の気質故であると同時、前川みくが高森藍子にうたれたその場で発見されてしまったのだ。


というのもそもそもこの場所は小日向美穂が隠れ潜んでいた場所である。


そこへ逃げるふりをしていた高森藍子が前川みくを返り討ちにする様子の全てを小日向美穂は見てしまったのだ。


加勢する間もなく仲間を倒した高森藍子がこの場を離れるまで、背中を見せるまで、動揺する心を抑え、叫びそうになるのを堪えていたがしかし、不意の接近についに声をあげてしまった。
18h8PchLJM6BH7 :2017/12/12(火)10:07:31 ID:IgN()


もし小日向美穂が持ち前の芯の強さで果たすべき使命を思い出せていたなら


前川みくへの攻撃後、高森藍子が武器のかまえを解いたことを見抜けていたら


小日向美穂の手にある武器の感触に気づけていたなら


やられる前にやれたかもしれない。


高森藍子は再びかまえた。


「えいっ♪」


小日向美穂は真正面から高森藍子の攻撃を受けた。


視界が真っ白になった。
19h8PchLJM6BH7 :2017/12/12(火)10:09:30 ID:IgN()



「あつ、やっぱり杏ちゃんここに戻ってたっ」
20h8PchLJM6BH7 :2017/12/12(火)10:10:19 ID:IgN()


最悪だ、思うや否や双葉杏は塹壕に滑り込んだ


面倒ではあったが、役立つだろうと開戦前に仲間と掘った防壁つきのものだ。


相手があまりに悪い。


橘ありすや鷺沢文香であったならば、あるいは逃げ切れたかもしれない。


新田美波も完璧超人であるが、あれは意外と勝負ごとに熱く、つけ入るスキを作ることは決して不可能ではない。


高森藍子も強敵だが、より体力自慢の別ユニットメンバーといて疲れている様を思い出すと少し心に余裕が出来てくる。


双葉杏は相葉夕美に見つかった。
21h8PchLJM6BH7 :2017/12/12(火)10:17:25 ID:IgN()




双葉杏(17)
22h8PchLJM6BH7 :2017/12/12(火)10:21:19 ID:IgN()


「それそれ~!」


ぼすっ、ぼすっ、と防壁に攻撃が当たる。ここから出るのは難しそうだ。


攻撃のペースが速い。たまは後どれくらいあるのか。それとも近くに仲間もいるのか。


「今のうちに回り込んで!」


仲間はいるようだ。


この弾幕で身動きが取れない間に挟撃するつもりのようだ。


双葉杏は即座に打開策の思案を始める。


指示を出したのは相葉夕美。


つまり防壁を回り込んで仕掛けてくるのは相葉夕美ではない。


掛け声とともに弾幕が始まったことからも相葉夕美は今正面で弾幕を放ち続けるその人だろう。


回り込んでくるのは右からか、それとも左か、あるいは同時か。


だが相手から双葉杏を狙えるならば、双葉杏からも相手を狙える。


双葉杏を狙える位置に移動するというアクションを必要とする分、早打ち勝負となればこちらに分がある。
23h8PchLJM6BH7 :2017/12/12(火)10:24:30 ID:IgN()


双葉杏はその場を掘り始めた。


左は捨てる。それが彼女の答えだ。


壁を左側にも作り、右だけを向いた。


右から敵が来たら早打ち勝負となる。


左から来る分はもうしょうがない。その時はここで時間稼ぎでもすれば何かしら仲間のためになるだろう。


まったくどうしてこんなことに巻き込まれてしまったのか。


自分はこの寒い中こたつに入り暖を取りながらゲームさえできれば十分なのだ。


しかし1つのこたつに入れる人数には限界がある。幸福には限りがある。


限りある幸福を奪い合う。戦争とはそういうものだ。


「合図したらいくよ~?」


決戦を前に集中する。
24h8PchLJM6BH7 :2017/12/12(火)10:27:59 ID:IgN()


弾幕は相変わらずでとても動けないが、飛び出てくる敵は何としても倒す。


自分は将来の楽のためなら頑張る人間だ。今がそうだ。


双葉杏は決意に満ちている。


「いち、にの、さんっ!」


右からは誰も来ない。


左か。



「こっちだよっ」


頭に一撃。


体から熱が消えていく。


前方に集中しすぎていたようだ。


正面から相葉夕美が近づいていた。


気づけなかった。


塹壕を覗き込まれてやられた。


近くに相葉夕美の仲間などいなかった。
25h8PchLJM6BH7 :2017/12/12(火)10:29:41 ID:IgN()



「文香さん、あまり日向に行かないでください」
26h8PchLJM6BH7 :2017/12/12(火)10:32:34 ID:IgN()


「狙われやすいですし、雪の照り返しをなめてはいけません。日焼けでもしたら大変です」


「しかし、私も参加しないと・・・ありすちゃんにばかりお任せするというのも・・・」


「そのことでしたらご心配いりません。先ほど夕美さんから連絡がありました。みくさんと美穂さんと杏さんを倒したと」


「なんと・・・3人も」


「残るは卯月さん、菜々さんです。そして、菜々さんは17歳ながら美容に対して非常に高い関心をお持ちです」


「そしてここは事務所の北側。私たちがいるこの場所こそが戦場最大の日陰!」


「なるほど、つまり・・・」


「ええ。菜々さんは必ずこの近くにいます。我々の手で倒しましょう」
27h8PchLJM6BH7 :2017/12/12(火)10:35:56 ID:IgN()




安部菜々(永遠の17歳)
28h8PchLJM6BH7 :2017/12/12(火)10:40:13 ID:IgN()




島村卯月(17)
29h8PchLJM6BH7 :2017/12/12(火)10:42:14 ID:IgN()


「はい。ふふ・・・」


「文香さん、なんだか楽しそうです」


「はい。柄ではないとは、自分でも分かっているのですが、この状況に少々高揚しているといいましょうか・・・」


「まさに大どんでん返し・・・争いに巻き込まれ、やむを得ず武器を取った少女たち・・・」
30h8PchLJM6BH7 :2017/12/12(火)10:43:07 ID:IgN()





「我々アインフェリアこそがこの戦争を引き起こしただなんて」
31h8PchLJM6BH7 :2017/12/12(火)10:44:13 ID:IgN()


「な、なんですってー!?」


「そうですね・・・って違いますっ! あくまでこれも正義のためっ・・・!」


「じゃなくてっ! 見つけましたよ菜々さん!」


「えいっ・・・」


「わぷっ! し、しまった~・・・!」


「や、やりましたね文香さん!」


「はい。これもありすちゃんの推理のおかげですね・・・」


「そ、そんな・・・えへへ」
32h8PchLJM6BH7 :2017/12/12(火)10:46:27 ID:IgN()


「ああ~・・・さ、さ、さ、さむい~・・・!」


「・・・というか、菜々さんはどうして雪合戦を始めたのか知らなかったんですか?」


「は、はい・・・! ナナだけちょーっとトレーナーさんにマッサージをしてもらってて、みなさんの少し後から戻ってきて、そのまま雪合戦、という感じで・・・」


「ええっと・・・アインフェリアとC5でそれぞれ別のレッスンから事務所に同じ時間に戻ってきたんですけど」


「事務所のこたつ、ちひろさんが寝ててあと座れて5人だったんです」


「アイドルの人数も多いですし、この機会にってプロデューサーさんが追加の暖房器具買いに行ってくれたんですけど」


「それまでどうしようかって時に美波さんが―」



『それじゃあプロデューサーさんが帰ってくるまで雪合戦しましょう!』



「―って」


「な、なるほど・・・!」



その後、島村卯月は普通に新田美波に敗れた。
33h8PchLJM6BH7 :2017/12/12(火)10:49:33 ID:IgN()


夕美「けっこういい運動になったねっ」

藍子「うふふっ♪ 暑いくらいですっ」

みく「さささ寒いにゃ~・・・!」

菜々「顔が冷たい・・・!」

杏「ね、ねぇ・・・これ負けた杏達がこたつの外で待機・・・? マジで・・・?」

美穂「だ、だめだよ・・・! 初めにみんなで決めたんだから・・・!」

卯月「ががが頑張りま、はっくしょーいっ!」

美波「うーん・・・」

ありす「あの・・・暖房器具に頼らず暖をとることが目的でしたし、その・・・みなさんが良ければこたつにはC5の方々に・・・」

美波「ふふっ、そうね」

みく「にゃ、にゃあああ・・・! て、天使・・・!」

杏「女神・・・!」

C5『アインフェリア・・・!』

美波「もう一回みんなで雪合戦しましょう!」

C5『えっ』

夕美「いいねっ!」

藍子「うふふ♪ よーしっ」

ありす「なるほど・・・! 勝負の延長であるならばルール違反ではない・・・! 流石です、美波さん」

文香「頑張りましょうね、ありすちゃん・・・」

ありす「はい!」

『ヴァルキュリア・オース!』
34h8PchLJM6BH7 :2017/12/12(火)10:51:22 ID:IgN()


みく「くっ・・・! こうなったら今度こそ勝つにゃ! 勝負にゃ藍子チャン!」

藍子「受けて立ちますっ! でも、たとえ私を倒しても第二第三の高森藍子がアナタを―」

美穂「ええっ!? ど、どこの魔王なの藍子ちゃん!?」

杏「あ、杏は遠慮しておこうかな・・・!」

菜々「な、な、な、ナナもっ! その最近節々が―」

卯月「C5みんなで頑張りましょうっ!」

C5『おおー!』

杏・菜々「「お、おお~・・・とほほ・・・」」



お・わ・り
35h8PchLJM6BH7 :2017/12/12(火)10:54:20 ID:IgN()

お読みいただきありがとうございました


C5ってユニット名、すごくかっこいいと思うんです


それはそれとして Snow*Love 、いい曲ですよね
36h8PchLJM6BH7 :2017/12/12(火)11:11:23 ID:IgN()

http://youtu.be/APDP5VwAd-Q
37名無しさん@おーぷん :2017/12/24(日)18:01:00 ID:2hQ
おっつ

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高森藍子「追いつめた? まさか。誘い込まれたんですよ」
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